超実写版ライオンキングって、ベジタリアンの妄想みたいだ
旬な話題なんて持ち合わせていない。
だからライオンキングの話だよ。
これがあんまり評判は良くないのは知っていましたが、超リアルな動物がミュージカルをやる不自然さが珍味として重宝されているというのを耳にして見てみました。
珍品だねこれ。
ってことで評価はそれくらいなのですが
もう一点設定上の面白さも出てきたなと思うのです。
もとのアニメとさほど大きく変わったものではありませんが、実写よりになることでもともとあった違和感が拡大されたなかと。
どんなところか。
ムファサ率いる、王国の設定。
・草食動物も、肉食動物も、同じコミュニティに属するらしい。
・しかし、肉食動物は食生活を改めるわけではなく、ちゃんと肉を食う。
・王に従うものは食べてはいけない。
外部のものなら食べてよし、ってことで肉食が成り立っているご様子。
怖っ
言葉の通じるモノ同士で食うか食われるかをやっているし、草食動物はコミュニティーに属さない同種は食べられてもしかたがないと達観しないとやっていけない。
明らかに草食に強いる精神的負荷が高いにも関わらず、ムファサは尊敬を集め、平等な王みたいな捉え方をされている。
しかも、それが言うことには、食物連鎖は、生命の営みとして輪をなしている。肉食動物もまた死して大地へ還り命は巡る、サークル・オブ・ライフ
ってね。
人間もしがちな思考ですが、肉食という結論のもとにに練り上げて美辞麗句をさも真理かのようにのたまう。
それだのに、なんか肉食動物も草食動物も分け隔てなく平等だみたいな雰囲気を保っているのが、どうにもベジタリアンの頭の中だけに存在するお花畑サバンナを眺めているようなグロテスクさを覚えるのですよ。
っていうのもほとんど、アニメからですが、アニメに合ったファンタジーの柔軟性が実写よりで失われ、奇っ怪な設定が浮き彫りになった感じ。
こんだけ特異なものが見れたんだからおすすめ映画ですよこれ。楽しくはないです。
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