世間がしんみりしているなかしんみりした映画でも

ブラス!

原題の Brassed Offはうんざりって意味らしいです。

何がうんざりか、90年代のイギリスで炭鉱が閉鎖に追い込まれている。鉱山中心に成り立った街では、仕事がなくなると居場所自体が消滅しかねない、会社はそれをしってかしらずか、数字のことしか考えてない。そんな中、街のブラスバンド部が全国大会に出場する。

これがねー、大会優勝するとある程度賞金ももらえるんですが、それで生活が立て直せるわけでもない。たとえ炭鉱が存続されても石炭消費は減る一方、もうどう考えても街の行く末は決まっていて、遅いか早いか、とにかく街はどんより、イギリスの空模様のごとく曇り渡っているわけです。

映画も別に美談にはしておらず、せめて続けてきた音楽を華々しくと覚悟を決めている人々の顔を写しているような。

「覚えておいてくれ、ドードー鳥に炭鉱夫」皮肉っぽいジョークが悲しい。

いい映画ですよホントに。