ただのおじさんのユーモア自慢『英語でユーモア - 「グローバル・シチズン」に不可欠な素養をどう磨く』

 久々に最悪に近い駄本に出会ったのでご紹介。

『英語でユーモア - 「グローバル・シチズン」に不可欠な素養をどう磨く 』

フレーズの勉強がてらついでにユーモアでも学べたらと思って手にとってみたものの、中身はおじさんの自慢話を延々と聞かされるだけの本。


導入部がとにかくすごい。

「著者は若い頃にギターを片手に歌っていたこともあり…」

という、前フリも一切なく話が始まる。

話を聞いてもらうことに慣れすぎていて、聞いてもらう努力を怠っている人の語り口といった感じ。

そしてエピソード自体もひどい。

要は、俺のユーモアは一流自慢なのだが

・ギターを投資目的で買っているギターショップの知人がいる。

・彼にユーモアを交えて、ギター会社倒産のニュースを伝えた。(ギターの値が上がる朗報)

・爆笑を勝ち取りギターの弦をサービスしてもらった。

会話の構成自体がおかしい。ギブソンのギターを投機目的で購入しているのに、倒産のニュースが初耳みたいなリアクション。

嘘話でないとすると、これは完全に、お客さんの話にノッてあげてるだけの感じのいい店員の話。しかも常連だから弦をサービスしてもらっただけだろうに、なにかユーモアで勝ち得たような自慢話に味付けされている。

前編こんな感じで、著者の勘所のずれた自慢話が続いていく。


ただ読んで良い発見があった。

ユーモアは一人で成立するわけではないということだ。その場にいる人たちがいい空気を作ろうとして、また自分も楽しもうという気概でジョークにのっかってくれる。日本的な愛想笑いも一種の場のユーモアとして機能しているのではないか。

そういったいい雰囲気の話を、全部自分の功績として話すので、全編感じが悪い。

多少の豆知識は摂取できるかもしれないが、付け合せ程度。メインディッシュのおじさんの自慢話で胃もたれして到底割に合わない。



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