『絞殺』いつの時代も事件は娯楽

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 さて、アクセス数とかにやっきになるのが先なのか文書書きを日課となじませるのが先か。いずれにせよ明確な目標などないので、備忘録的に文章を書こう

『絞殺』

 


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名前だけしか馴染みのない新藤兼人作品。

1979年。息子を進学校に通わせ期待をかけていたが、重圧からか暴力的になる息子。限界に達した父親は我が子を絞殺してしまい

といった内容、事件に至るまでと、その後が丁寧に描かれている。

見ているうちは刺激的なお話に飽きずに見ることができる。他人の不幸はラカントも超える甘味。ただ、これ実話をベースに作られたそうな。その割に同級生の家庭事情とか周辺状況が盛られていたり、憶測の部分である母との関係をわりと明確に描いたりとフィクションもりもりな仕上がり。

これはちょっと実情を感じ取る程でもなく、かと言って実話の力がないと訴えるものが薄かったりもするような。

そもそも当時の世相というものがピンとこない面も大きいかもしれない。

70年代といえば、ゴジラ対ヘドラが71年。公害とか問題だったあたり。進学校に通う生徒が人生のレールをがっちり決められていたのも、資本主義を推し進めることこそ正義であり幸福であるという時代の現れといったところでしょうか。そう見ると、レールに乗れているうちはある程度宗教的に人生を信じることがでるでしょう。で、私が育ったのはそのあともあと、正しさがあやふやなままこの頃のロールモデルを使いまわしているような時期だったので、そりゃ成長過程でネジ曲がるのも無理かならぬことだな。そんな言い訳を無理矢理こさえましたが、なんの話だっけか。映画の話だ。

主役の、狩場勉さんはなかなかに鬼気迫る演技を見せていたんだけども、数本の出演作しかなく今は引退状態みたい。いったい何が合ったのか。インターネット以前だと小さな情報も出てこない。最近近所の図書館がレファレンスサービスに力を入れてくれているので、それを活用してみようかしら。

あと好きだったの近所の人々、息子の家庭内暴力を知っても助けるわけでもない。なのに事件の後は、あれは仕方がないとか同情の声をかける。このあたりはなんか、SNSで訳知りお気持ちを無責任に放り投げる我々の雰囲気があっていい。いつの時代もこんな感じなんだろう。

数ヶ月前に見た作品だけど、鑑賞記録のまとめついでに書いてみたら結構覚えていて満足だ。


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